ポップアップストアの出店費用は? -参考例でわかる!知っておきたい費用のポイント-

ポップアップストアの出店は、通常の店舗に比べコストを抑えた一時的な出店形態でありながら、新しいブランドの立ち上げや新商品のプロモーションの成功に大きな影響を与えるマーケティング戦略です。ブランドの魅力を最大限に引き立て、ターゲットとなる層のお客様に強く印象づけるのに効果を発揮します。
ポップアップストアのご出店については、アディスミューズでも多くのお問い合わせをいただきます。中でもポップアップストアにかかるコストはどれくらいを考えれば良いですか?」という費用面でのお問い合わせを多くいただきます。
ここではポップアップストア出店の費用について詳しく解説します。

ポップアップストア(ポップアップショップ)とは?

英語の“Pop-up(ポップアップ)”とは「突然現れる/飛び出す」と言うような意味で、ポップアップストアは開店から閉店まで数日から数週間と、比較的短い期間で営業を終了し撤退する店舗のことを指します。
日本では、百貨店など商業施設の一角やギャラリーなどを利用した期間限定での出店が多く見られます。
短期間の出店で新しいブランドや商品を効果的にプロモーションすることで、コストを抑えつつ試験的な販売を行えるスペースであるところから、ブランドオーナーや新商品のプロモーション企画担当者にとっても魅力的な店舗形態であり、ますます活用が増えています。
また、ポップアップストアは高感度な消費者へのアプローチの手段としても注目されており、ブランドの認知度を加速させるために有効と言えます。

最近ではデジタル化が進んだことで、世界中の消費者にアプローチすることも容易になりました。しかしそうした中で、リアル店舗の価値もまた改めて見直されております。実際の物やサービスに触れたり体験することの重要性がより高まっており、ポップアップストアは消費者の購買意欲を促進する場として再注目されております。

ポップアップストアの事例はこちら

ポップアップストア出店の費用はどれくらい?

ポップアップストアの出店は、ブランドの認知度向上や新規顧客の獲得に効果的ですが、コストと効果のバランスを慎重に考慮することが重要です。ポップアップストア出店のメリットは、短期的な成功だけでなく、長期的なブランド価値の向上にも繋がることです。
必要な所にはしっかりコストかけ、無駄を省き、効果を見極めながら計画的に進めることが大切です。
ここではアパレル・雑貨関連のポップアップストアを例に、出店にかかる主なコストを項目ごとに分けてご紹介します。

1.出店スペース

出店スペース代は、1日5千円のシェアスペースもあれば、100万円の都内一等地の集客力抜群なイベントホールまで、立地、期間、広さなどによっても大きく異なります。
ポップアップストアの出店場所は費用の中でもウエイトの高い項目になります。
人通りの多いエリアは賃料が高くなりますが、その分多くの潜在顧客にリーチできます。コストへの意識も大事ですが、ターゲット層の密集度やブランドコンセプトに合ったエリア選びがより重要です。効果の母数となる「集客」に直結しますので、慎重に見極めましょう。
また、近隣に同業他社や関連する店舗があると、シナジー効果も期待できます。
出店スペースの費用については、後の項目でご紹介します。

2.内装・什器

ポップアップの出店費用で最もコントロールしやすいのは、内装や展示什器など、インテリアに関する部分ではないでしょうか。
ブランドのカラーをどれだけ打ち出すか?どの程度の規模やクオリティを目指すか?によって大きく異なります。当然やりたいことを全て叶えれば、それ相応の費用がかかります。
なるべく既存の環境を生かし、什器もレンタル品で補うなどすれば、費用は大きく抑えることも可能です。
ここではできるだけ費用を抑えた場合の参考費用をご紹介します。

■装飾費
[簡素な装飾・基本的なセットアップ: 3万円~]

既存の環境や内装を最大限活用し、簡単な装飾(例えば、ブランドのロゴやポスター、バナーなど)を追加するだけであれば、3万円程度に抑えることも可能です。
壁紙や床もある程度整えられた環境であれば、改めて全て貼り替える必要もありません。

よりブランドらしい雰囲気を作り出すのであれば、壁面にブランドのビジュアルを貼ったり、部分的にカーペットを貼ったり、簡単な照明や装飾・植栽を加えるだけでも空間を演出できます。
壁面への装飾ではスペースの原状復帰を考えて新たに簡易的な壁を建てることが必要な場合もあります。ブランドのカラーやクオリティを重視するのであればその分の費用も含めて考えた方が良いでしょう。


■什器レンタル費用
[基本的な什器セット(ラック、テーブル、棚など): 10万円~(1ヶ月あたり)]

商品の展示にはそれらを陳列する様々な什器が不可欠です。
期間限定のポップアップストアでは什器の新規製作や購入はあまりおすすめしません。
コスト面や設営時の工事の手間、出店終了後の撤去までを考えると、必要な期間のみ比較的安価で使用できるレンタルサービスがおすすめです。
レンタルと言っても、標準的なシンプルな什器から、ブランドに合わせた特徴的な什器まで幅広く選ぶことができます。搬入時の組み立て・設置から、解体・撤去まで専門のスタッフに依頼することも可能です。
出店の規模や商品によって什器の種類や必要な台数は様々ですが、初めは10万円~30万円程度(1ヶ月あたり)を見込んで検討するのが良いでしょう。

3.運送〜設営・撤去費

■運送費
[2t車×1〜2台 : 10万円程度~]

社用車などで運搬、または宅急便で済む物量であれば必要ありませんが、商品や装飾物、展示什器などの搬送を依頼する必要がある場合は輸送費がかかります。また、出店の規模によりトラックの大きさやチャーター便か混載便かによっても変動します。
輸送については、時間に余裕を持っておくと運送業者側も柔軟に調整できるので、割安なプランを受けられ費用を抑えられるポイントになります。

■設営・撤去費(人件費)
[作業員×2〜4人 : 6万円程度~]

ある程度の規模の店舗になると、運送された納品物を搬入口から所定の場所へ運搬し、設置する作業も専門業者に依頼しなければなりません。什器によっては分解して運び込まれ、組み立てる作業も行われます。撤去の場合もこの逆の流れで作業が行われます。
また、運送から設営・撤去の一連の流れは、利用する館のルールに沿って慎重に行う必要があるため、専門業者に依頼するのが望ましいでしょう。

4.運営費

■人件費(運営スタッフ)

ポップアップストア運営中のスタッフを雇う場合、その人件費も想定しておきましょう。
ポップアップストアの出店は目的が様々です。ブランドを認知していただくこと、ECへの誘導、テストマーケティングなど、定めたKPIに見合った人員配置で計画を立てましょう。

■その他の諸費用
ポップアップストア出店にかかる諸費用は、出店場所や規模によって変動しますが、一般的な目安をいくつかご紹介します。

□電気代
 ショッピングモールや商業施設内の場合、賃料に光熱費が含まれていることもあります。
 独立型のスペースでは、照明や空調、販売システムの電力使用量により変動します。
 特に空調の費用は季節によって大きく変動しますので注意しましょう。

□ショッパー
 オリジナルデザインの場合は1枚当たり50~100円程度、既製品を購入する場合は20~50円程度。
 高級感やエコバッグ仕様にする場合は単価が上がります。

□チラシやフライヤー
 印刷費はデザインの色数やサイズ、枚数によります。
 コストも大切ですが、ブランドイメージや目的にあった仕様で進めましょう。

ポップアップストア出店費用の実例

ここまで項目ごとの費用感を解説しましたが、実際にはスペースの広さや出店ジャンルで大きく変動します。
こちらのコーナーでは、具体的な出店イメージをもとに設営にかかる費用を算出しました。

CASE-1|認知度の拡大を目指すアパレルブランド

出店の背景:
立ち上げて間もないユニセックスのカジュアルストリートのアパレルブランド。
ブランドコンセプトとの親和性が高い渋谷・原宿エリアでブランドの認知拡大を狙う。




<アディスミューズなら>
豊富なマネキンや什器の中から、ブランドイメージに最適なアイテムをレンタルいただけます。
ヒアリングや現地調査を踏まえ、最適なレンタル品のご提案も可能です。
さらに、サイン制作や販促物の手配までワンストップで対応いたしますので、忙しい出店準備に専念していただけます。



CASE-2|ECで話題のコスメブランド

出店の背景:
ヴィーガン・オーガニック系のEC限定コスメブランド。美容感度が高い若年層に向けて出店。
リアル店舗での体験から、SNSを活用したキャンペーン施策で商品の認知度拡大を目指す。



<アディスミューズなら>
“商品を体験してもらう場づくり”もお任せください。
対面カウンセリングやタッチアップがしやすいカウンター什器や、商品が手に取りやすく見栄えするディスプレイ什器を豊富にご用意しています。
ブランドの魅力をしっかり伝える体験型のポップアップ空間もお任せください。



CASE-3|都内で人気のスイーツ専門店

出店の背景:
国産レモンを使用したフレッシュなレモンタルトを主力商品とするスイーツブランド。
レモンの爽やかさとフラワーモチーフのデザインを特徴とし、見た目も華やかでSNS映えするスイーツを展開。30〜40代の女性を中心に支持を得ており、ターゲットを意識したエリアでさらなる認知拡大と効果検証を行う。



<アディスミューズなら>
レンタル什器をメインとしたポップアップストアから、造作を加えた印象的な空間づくりまで幅広く対応いたします。
長期出店やブランド訴求が必要な場合も、デザイン提案やご予算に応じたプランをご用意できます。
また、館ごとのルールや制限がある大掛かりな施工も、商業施設での実績豊富な担当者がサポートします。
安全面とレギュレーションに配慮し、スムーズな出店を実現いたしますので安心してご相談ください。






ここで紹介した出店例は一例です。商材や出店の目的によって費用は大きく変わります。
アディスミューズではポップアップストアの施工事例を多数紹介しております。気になる事例、またはお考えのプランなどございましたらお見積もりいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

ポップアップストアの事例はこちら

出店をご検討中の方へ

ここでは、アディスミューズが手がけたポップアップストア施工事例の中から、使用されたレンタル什器にスポットを当ててご紹介します。
これまでお伝えしたように、ポップアップストアの出店にはさまざまな費用が発生します。
その中でも、商品の魅力を最大限に引き出す展示什器は、必要な期間だけ優れた品質のものをご利用いただけるレンタルがおすすめです。ぜひご参考ください。  

  • 色鮮やかな製品が引き立つ洗練されたショップ空間。ポイントで「ストーン」や「ブラックフレーム」を使用。

  • 立体的な装飾や出力で美味しく楽しい体験ができる空間を演出。レンタル什器にも装飾を施し空間に溶け込ませた。

  • 「ホワイトフレーム」を基本とした白系什器でブランドの世界観を表現。

ポップアップストアにおすすめの什器シリーズ

  • Stone|ストーン
  • Black Flame|ブラックフレーム
  • White Flame|ホワイトフレーム
  • Arti|アルティ
  • Antique Gold|アンティークゴールド
  • Bronze|ブロンズ
  • Peel|ピール
  • Pattern – Light|パターン – ライト
  • Pattern – Gray|パターン – グレー

Point|ポイント

まとめ

ポップアップストアの出店費用について、内訳や具体例を交えてご紹介しました。
初めての出店では、不安や疑問も多いかと思いますが、費用感や準備のポイントを押さえることで、よりスムーズに計画を進めることができます。
この記事でご紹介してきた費用も、もちろんこの限りではございません。

アディスミューズでは、ポップアップストアの出店場所からデザイン・施工、什器や備品のレンタルまで、お客様のご予算に合わせてトータルでサポートいたします。
出店をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。ポップアップストアの成功に向けて、全力でお手伝いいたします!



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